「狩の稼働」
byゼン

我がホームの話。


ここ数日、一切釘をアケて来なかった。

ここまで長い回収は未だかつて無かった。



この4月から施行された消費税の増税に伴う経営戦略上、ホームはホームなりに慎重になっているのだろうと見守ってきた。


換金率を下げてもいい…。

今まで通り、メリハリの効いた釘調整を続けて欲しい…。

朝イチに入店して、釘に目を合わせる楽しみを、どうか奪わないで欲しい…。


私は切に願っていた。



そんな中、ついにホームが動いた。


リニューアルオープンとして18時に時差開店したのだ。


私はこの日、仕事の都合上打つことは出来なかったのだが、閉店間際には様子を見に寄ることが出来た。


わくわくしながらホームに飛び込んだ私は愕然とする。


…あり得ない。



この店の時差開店に於いて、こんな釘は初めて見た。

出玉関係の釘がガッッッツリ叩かれていたのだ。


私がワナワナしながら釘を見ているところに、馴染みの店員さんが近寄ってきた。


『店長、代わったんすよ。換金率も変わりましたし。貯玉の再プレイが出来なくなったんで換金した方がいいっすよ』


マジか…。


私は心底堪えた。

換金率は28玉交換から等価交換に変更。

釘は一律調整。







古き良き時代の名残を残すこの店も、時の流れには敵わなかった。


……………

30回転/Kのアレジンで10万負けた翌日、ちゃんとこの店は釘を残してくれた。


いや、むしろアケてくれていたのだ。

開店直後に店長さんが、

『今日は頑張るんだぞ』

なんて声を掛けてくれたっけな…。


その日のアレジン、60回転/Kだった。


店長さん、顔を青くして何度も様子見に来たっけな。

小声で…

『調整間違えちゃったみたい』

なんて言っちゃう店長さん。



昨日負けた分だけを回収して、私は台を離れた。

あとから私に…

『気遣わせちゃって悪いね。ありがとね』

って。


いえいえ。

私の方こそありがとうございます。


素敵な思い出ばかりでした。

パチンコのトータルでは沢山勝たせて頂きました。

スロットでちゃんと返しましたけどね!


私がこの店に通ったのは、心を休めるため。

ホールを一周回っただけで全身にこびりつくタバコの匂いも…。

軍艦マーチに乗せた時代遅れな呼び込みマイクも…。


私は大好きでしたよ。



本当に本当にありがとうございました。






貯玉を全て換金し、餞別がわりに私はハーデスを千円だけ打って、ホームに別れを告げた。


……………


ホームが無いというのは、なんとも落ち着かないものだ。

無所属となったプロ野球選手の心境は、この感覚に近いものがあるのだろうか…。


…。


それならば、新たに所属チームを探すべく、私もトライアウトを受けるのみ!


ひたすら私は店回りを始めた。

範囲は車で30分圏内。


換金率が等価ではなく、貯玉再プレイが出来ることが最低限必要な条件。


この縛りだけで、見に行く必要のあるホールは片手で数えられる程度。



とある休日、絞った店を全店舗見回ったが、主戦となり得そうなホールは見つけられなかった。

縛りを緩くしつつ、今後もこの活動は続いていきそうだ。


ホームが打てなくなった…。


本当に残念だ…。


しかし、嘆いたところで仕方ない。


私は私の出来ることをしていく。
続きを読む >>

ライター日記TOP
パチスロ攻略すろ天TOP