「家紋の日記」
byゼン

すっかり肌寒くなった早朝を愛娘と歩く。

黒いパーカーを着て黒いプードルを連れている私に、『あらあら!今日はお揃いなのね』と笑うのは、毎朝行き合う初老の婦人。


『そうかそうかヨシヨシ』

おもむろにしゃがみこんでうちの娘を盛大にワシャワシャするのは彼女の毎朝の儀式だ。

娘も馴れたもので、大人しくワシャられている。


一分ほどで話を切り上げ、お互いに背を向けて歩き出すのだが…

なぜこのおばちゃんは、私の愛娘のことを『コイツ』と呼ぶのだろう?

普通なら「おたくのワンちゃん」と言ったり「○○ちゃん」と名前で呼んだりするものじゃないか?


会話の中でまったく悪びれる様子なく、

『コイツの好きなオヤツは何かしら?今度持ってきてあげなきゃね』

なんて笑っているのだ。

話すイントネーションから外国の方である可能性は低そうだけど…



なんで『コイツ』なのかしら?

不思議な人だな。


まぁ別に構わないんだけどね。
凄く可愛がってくれてるし。

川沿いを歩く。

……………


私は散歩の時、娘の好きなようには歩かせない。

あくまで主導は私。

アチコチにある気になる臭いに反応して立ち止まろうとしても、私はグイグイ引っ張って行く。



主従関係を明確にさせる為にも、拾い食いを防ぐためにも、これは徹底していることであるのだが…

“好きなだけクンクンロード”を歩く際はこの掟を解く。


草の生い茂った200メートルほどの農道がこれにあたり、ここだけは自由に歩かせるようにしている。

8メートルのリードを限界まで伸ばし、好きなようにあちこちの匂いを嗅がせながらゆっくりと歩いてやるのだ。

娘は嬉しそうに辺りを嗅ぎ回り、歩く虫に興味を示し、盛んに尻尾を振っている。


私もこの道を歩くのは好きだ。

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