【そして】
乱歩 


《スロウ・ヘヴン》


ーーー探偵さんへ。

これは、探偵さんの知らないもう一つの物語。



いつもスロットを打っているあなたを、一番近くで見ていた、私の物語ーーー。





季節は十一月。

朝晩の冷え込みは先月までのそれとは比べ物にならない。
吐く息だって、白い。



抽選券を貰って、列に並ぶ。

年頃の乙女がこうして朝早くからパチンコ屋の前に並ぶのは、自分でも正直どうかと思う。



抽選番号は31番。

どう見ても列には30人も並んでいるようには見えなかったけれど、私の後ろに人が並んでいないのを見ると、どうやら最後尾らしい。



まぁ、私がこの日打つつもりの台は設定なんてあってないようなものだ。





ディスクアップ

完全攻略すれば設定1でも機械割は103%。
言ってしまえば、高設定でもタイミングよくビッグに片寄らないと出ない(と私は思っている)。



店内に人はまばらで、予定通り狙い台に座ることが出来た。



このホールは、年に一度しか訪れることのないホール。

いつものホールに入り浸っている探偵さんは、ここには居ない。



では何故私が、こんな閑古鳥の鳴いているホールに来たのか。

それを説明する前に、思い出してみてほしいことがある。


『稼働連鎖のウロボロス』


覚えている人はいるのだろうか。

覚えていないなら、今一度読み返してみよう!



新台のシュタインズゲートが打ちたくて打ちたくて我慢出来ず、電車を乗り継いでまで遠方のホールへと足を運んだ探偵さん。

そこで顔見知りの常連客である私とばったり出くわすわけなのだけれど・・・

よくよく考えてみてほしい。



ばったり出くわすだろうか?



隣町程度なら、あり得なくもないかもしれない。
でもこの話の中で、探偵さんの訪れたホールはそこそこに遠い地域のホール。



おっと、邪推しないでね。
別にストーキングしてたわけじゃない。



ただ、私はこの日探偵さんがそのホールへ行くことを事前に知っていたのだ。



その理由を説明する為には、あと10分ほど待たなきゃいけない。



福沢諭吉の印刷された紙幣をサンドに入れる。

ジャラジャラと小気味の良い音を立てて流れてくるメダルを、私は投入口へと入れる。



お、ガックンしたぞ。

これは驚きだ。
こんなホールでも設定を打ち変えたりするのだろうか。

もしかすると、メンテナンスが行き届いてなくてガックンしたように見えたという可能性も否定は出来ない。
うーん、その可能性は十二分にある。



時計を気にしつつ、打ち始める。



打ち始めて89G。

滑り音予告。



そこそこアツいし、一確目なんかもあるから、私はこの演出が好きだ。

そして私が最近ハマっているのは・・・



リールを見ずに、左を止める!

赤7下段・・・
停止音は2コマ滑りだったはず。



中リールにも赤7を・・・







二確!

うん、やっぱり楽しい。
第三停止でバー狙うも揃わず、ここはビッグボーナス。



幸先が良いなぁ・・・なんて考えているうちに、気づけばそろそろ例の時間である。

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