▼決意
朝イチ打った設定1と思われる台に勇気を持ち打つことを決意。
「下手したら10万負けちゃう…」
「大丈夫だよ!打つ前からそんな弱気になってどうすんだよ!」
覚悟を決めた男に迷いははない。
▼畜生!畜生!
打って何も引けなくてツッ込んでツッ込んでツッ込んで金おろしてツッ込んでツッ込んで…
。ふと負けても負けても走り続けるハルウララが脳裏に浮かんだ。そうだ。
馬に罪は無いけど取り囲む人間の方が根本的に履き違えてるね。ということは機種に罪は無い。
負けることは罪であり、敗者は全部悪いのが世の流れではないのか。今日は負けてもイイ。馬にはなれないけど誰からも愛されるデルソルの親父みたく生きよう。

「打ち続けよう!時間のある限り!」
▼壮絶な結末
悔しくて悔しくて何度も心の中で「畜生!畜生!」って叫んだ。でも、久々に味わう悔しい思いを、どこかで喜んでる自分がいた。
「ああ、俺は本当にエノカナが好きなんだな。だからこんなに我慢できるんだ」って。
そして打ち切った。
12人の諭吉が手元から無くなっていた。
しかし、不思議なことに、そんな時でも悔恨はなかった。それも仕方がないと、妙に冷めた諦めの気持ちがあった。何年か経ちほんとうは追っかけたら違った展開があったのではないかと、その可能性を試せるときに試せなかったことを悔やむことだけは避けたかったからである。
人生における最大の悔恨は、自分が生きたいように自分の人生を生きなかった時に生じる。それが自分の思い通りの結果にならなくても、満足はできないが、諦めはつくものである。
そして最後に愛する機種から人生の教訓を教えてもらった。
「金と女は追いかけるな」
金と女は追いかけなければ、向こうから追いかけてきてくれる。金と女を焦って追うと、ろくな結果にならない。
感動と涙をありがとう。 出会いがあれば別れがある。
本当に愛する機種は僕が心で愛し続ける限り、僕の心に存在し続ける。
「さらば…不朽の名機シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですかよ。永遠なれ」
完
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